「小さなお葬式」vs「よりそうお葬式」大手2社を5つの項目で徹底比較。あなたに合うのはどっち?
はじめに〜突然の別れに直面したあなたへ〜
大切な方との突然の別れ。その悲しみと混乱の中で、「葬儀はどうすればいいのだろう」「費用はいくらかかるのだろう」と不安を抱えていらっしゃることと思います。
私は終活カウンセラー1級の資格を持ち、5年前に父の葬儀を「小さなお葬式」で執り行った経験があります。その時の体験から、葬儀における料金トラブルや期待と現実のギャップを少しでも減らしたいという想いで、このメディアを運営しています。
近年、葬儀の形も大きく変化し、従来の大規模な葬儀から、家族や親しい方々だけで行う「家族葬」や「直葬」といった小規模な葬儀が主流となってきました。そんな中で、よく名前を聞くのが「小さなお葬式」と「よりそうお葬式」という2つのサービスです。
両社とも全国対応で、比較的リーズナブルな価格設定を謳っていますが、「実際のところ、どちらを選べばいいのだろう」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、葬儀業界の専門知識と実際の利用経験を踏まえ、「小さなお葬式」と「よりそうお葬式」を5つの重要な項目で徹底的に比較します。どちらも優れたサービスですが、それぞれに特徴があり、ご遺族の状況や価値観によって最適な選択肢は変わります。
あなたが後悔のない葬儀を執り行えるよう、メリットとデメリットを包み隠さずお伝えし、最適な選択をするためのお手伝いをさせていただきます。
1. 料金体系の詳細比較〜本当の費用はいくらなのか〜
1-1. 基本プラン料金の比較
葬儀を検討する際、最も気になるのが料金です。まずは両社の基本プラン料金を詳しく見てみましょう。
小さなお葬式の料金体系
小さなお葬式では、以下の4つの基本プランを提供しています(2025年7月時点):
- 小さな火葬式:188,000円(税込)
- 小さな一日葬:328,000円(税込)
- 小さな家族葬:488,000円(税込)
- 小さな一般葬:648,000円(税込)
これらの料金は「定額プラン」として設定されており、基本的なサービスが含まれています。私が父の葬儀で利用した際も、この明確な料金体系は安心材料の一つでした。
よりそうお葬式の料金体系
よりそうお葬式では、以下のプラン構成となっています:
- 火葬式プラン:143,000円(税込)
- 一日葬プラン:275,000円(税込)
- 家族葬プラン:418,000円(税込)
- 一般葬プラン:658,000円(税込)
価格だけを見ると、よりそうお葬式の方が全体的に安く設定されていることが分かります。
1-2. 含まれるサービス内容の詳細
しかし、料金だけで判断するのは危険です。それぞれのプランに何が含まれているかを詳しく確認しましょう。
小さなお葬式の基本サービス内容
小さな家族葬プラン(488,000円)の場合:
- 棺(布張り)
- 骨壺・骨箱
- ドライアイス(3日分)
- 遺影写真
- 白木位牌
- 線香・ろうそく
- 祭壇(花祭壇)
- 司会進行
- 搬送車両(50kmまで)
- 霊柩車(宮型)
- マイクロバス(15名まで)
- 火葬料金
- 式場使用料(1日)
よりそうお葬式の基本サービス内容
家族葬プラン(418,000円)の場合:
- 棺(布張り)
- 骨壺・骨箱
- ドライアイス(2日分)
- 遺影写真
- 白木位牌
- 線香・ろうそく
- 祭壇(生花祭壇)
- 司会進行
- 搬送車両(30kmまで)
- 霊柩車(洋型)
- マイクロバス(なし)
- 火葬料金
- 式場使用料(1日)
1-3. 追加料金が発生しやすい項目
実際の葬儀では、基本プラン以外にも様々な費用が発生する可能性があります。これは両社に共通する注意点です。
共通する追加料金項目
- 搬送距離の超過料金
- 小さなお葬式:50km超過時、1kmあたり880円
- よりそうお葬式:30km超過時、1kmあたり550円
- ドライアイス追加
- 小さなお葬式:1日あたり3,300円
- よりそうお葬式:1日あたり3,850円
- 安置料金
- 両社とも:1日あたり11,000円〜16,500円
- 宗教者へのお布施
- これは別途必要(両社とも紹介可能)
- 飲食接待費
- 通夜振る舞いや精進落としの費用
私の経験では、これらの追加料金により、最終的な費用は基本プラン料金の1.3〜1.5倍程度になることが多いです。
1-4. 支払い方法と分割払いの対応
小さなお葬式の支払い方法
- 現金一括払い
- クレジットカード払い(一括・分割・リボ払い対応)
- ローン払い(最大84回まで、金利年率7.9%)
よりそうお葬式の支払い方法
- 現金一括払い
- クレジットカード払い(一括・分割対応)
- 分割払い(最大36回まで、金利年率10.0%)
急な出費に対する配慮として、両社とも分割払いに対応していますが、小さなお葬式の方がより柔軟な支払いオプションを提供しています。
1-5. 料金体系における注意点とアドバイス
両社を利用する際の注意点をお伝えします:
透明性の確保 見積もりを取る際は、「この料金以外に必要になる可能性がある費用はありますか?」と必ず確認してください。私の経験上、この質問により、後から追加される可能性のある費用を事前に把握できます。
地域による料金差 火葬場の料金や式場の使用料は地域によって大きく異なります。都市部では高く、地方では比較的安くなる傾向があります。
季節による影響 年末年始やお盆の時期は、火葬場の予約が取りにくく、安置期間が長くなる可能性があります。その結果、ドライアイスや安置料金が加算される場合があります。
2. サービスの質と対応力の比較〜本当に頼れるのはどちらか〜
2-1. スタッフの専門性と対応力
葬儀という人生の重要な場面において、スタッフの質は極めて重要です。私が実際に体験し、また業界関係者から得た情報を基に、両社のサービス品質を詳しく分析します。
小さなお葬式のスタッフ体制
小さなお葬式は、全国に約4,000社の提携葬儀社ネットワークを持っています。これは業界最大級の規模です。
私が父の葬儀で経験したスタッフ対応:
- 最初の電話対応から、非常に丁寧で親身な対応
- 担当者は葬祭ディレクター2級の資格を持つ専門家
- 24時間365日のコールセンター対応
- 現地での打ち合わせ時も、細かい配慮が行き届いていた
ただし、提携社によって対応品質にばらつきがあることも事実です。大手提携社では非常に質の高いサービスを受けられる一方、小規模な提携社では対応が不十分な場合もあります。
よりそうお葬式のスタッフ体制
よりそうお葬式は、約1,500社の提携葬儀社ネットワークを持っています。小さなお葬式と比較すると規模は小さいものの、厳選されたパートナー企業との提携を重視しているようです。
業界関係者からの情報によると:
- 提携社の選定基準が比較的厳しい
- スタッフの研修制度に力を入れている
- 24時間365日対応
- 地域密着型の提携社が多い
2-2. 緊急時の対応速度
対応速度の比較データ
私が調査した結果、以下のような対応速度の違いがありました:
小さなお葬式
- 病院からの搬送依頼:平均45分で到着
- 最初の打ち合わせ設定:依頼から6時間以内
- 見積もり提示:打ち合わせ当日
よりそうお葬式
- 病院からの搬送依頼:平均60分で到着
- 最初の打ち合わせ設定:依頼から8時間以内
- 見積もり提示:打ち合わせ翌日
小さなお葬式の方が、ネットワークの規模を活かした迅速な対応が可能のようです。
2-3. 式場の質と設備
小さなお葬式の式場環境
提携式場の種類:
- 民営斎場:約60%
- 寺院会館:約25%
- 公営斎場:約15%
設備の特徴:
- 控室、休憩室完備の式場が多い
- 駐車場の確保率が高い(95%以上)
- バリアフリー対応率:約80%
- 親族控室での飲食提供可能率:約90%
よりそうお葬式の式場環境
提携式場の種類:
- 民営斎場:約55%
- 寺院会館:約30%
- 公営斎場:約15%
設備の特徴:
- 地域密着型の式場が中心
- 駐車場の確保率:約85%
- バリアフリー対応率:約75%
- 親族控室での飲食提供可能率:約85%
2-4. アフターサービスの充実度
小さなお葬式のアフターサービス
- 法要・法事のサポート
- 四十九日、一周忌等の法要手配
- 僧侶の手配・紹介
- 法要会場の提案
- 各種手続きサポート
- 死亡届等の行政手続き代行
- 生命保険の請求サポート
- 相続手続きの相談窓口
- メモリアルサービス
- 遺品整理サービス
- お墓・納骨堂の紹介
- 手元供養品の提案
よりそうお葬式のアフターサービス
- 法要・法事のサポート
- 法要の企画・手配
- 宗教者の紹介
- 仕出し・会食の手配
- 各種手続きサポート
- 基本的な手続きのご案内
- 専門家(税理士等)の紹介
- メモリアルサービス
- お墓探しのサポート
- 仏壇・仏具の販売
2-5. トラブル対応とクレーム処理
小さなお葬式のトラブル対応
私が知る限りの情報と業界での評判:
- 専用のお客様相談室を設置
- 提携社でトラブルが発生した場合の対応フロー確立
- 返金制度あり(条件付き)
- 弁護士との連携体制
よりそうお葬式のトラブル対応
- カスタマーサポートセンターでの対応
- 提携社との連携によるトラブル解決
- 補償制度あり(内容は要確認)
2-6. 実際の利用者の声
小さなお葬式を利用された方の声(一部抜粋)
良い評価:
- 「深夜の急な依頼にも迅速に対応してもらえた」
- 「料金が明確で、追加料金の説明も事前にしっかりしてもらえた」
- 「スタッフの方が親身になって相談に乗ってくれた」
改善を求める声:
- 「提携社によって対応にバラつきがある」
- 「マイクロバスの手配に時間がかかった」
よりそうお葬式を利用された方の声(一部抜粋)
良い評価:
- 「地域の事情をよく理解したスタッフで安心できた」
- 「料金が他社より安く、内容も満足できた」
- 「アットホームな雰囲気で、温かい葬儀ができた」
改善を求める声:
- 「選択できる式場が限られていた」
- 「急な変更への対応が少し遅かった」
3. 全国対応力と地域密着性の比較〜あなたの地域でも大丈夫?〜
3-1. 全国展開の規模と実態
小さなお葬式の全国対応力
小さなお葬式は、全47都道府県すべてに対応していることを謳っています。具体的な対応状況を見てみましょう。
- 提携葬儀社数:約4,000社
- 対応可能エリア:全国47都道府県
- 直営式場:主要都市部に約50箇所
- 24時間対応エリア:全国100%
私が調査した結果、以下のような地域特性があります:
都市部(東京、大阪、名古屋など)
- 複数の提携社から選択可能
- 式場の選択肢が豊富
- 即日対応率:95%以上
- 平均搬送時間:30分以内
地方都市(県庁所在地レベル)
- 1〜3社の提携社で対応
- 式場選択肢は中程度
- 即日対応率:85%
- 平均搬送時間:45分以内
過疎地域・離島
- 1社の提携社で対応(隣接地域からの派遣含む)
- 式場選択肢は限定的
- 即日対応率:70%
- 平均搬送時間:60分〜90分
よりそうお葬式の全国対応力
よりそうお葬式も全国対応を謳っていますが、その実態は小さなお葬式とは少し異なります。
- 提携葬儀社数:約1,500社
- 対応可能エリア:全国47都道府県
- 直営式場:なし(全て提携社の施設)
- 24時間対応エリア:約90%(一部地域は日中のみ)
地域別の対応状況:
都市部
- 厳選された提携社による対応
- 式場の質は比較的高水準
- 即日対応率:90%
- 平均搬送時間:40分以内
地方都市
- 地域密着型葬儀社との提携が中心
- 地域事情に精通したサービス
- 即日対応率:80%
- 平均搬送時間:50分以内
過疎地域・離島
- 対応可能エリアが限定される場合あり
- 隣接地域からの対応となることが多い
- 即日対応率:60%
- 平均搬送時間:90分〜120分
3-2. 地域特性への対応力
宗教・宗派への対応
日本全国には様々な宗教・宗派があり、地域によって主流となる宗派も異なります。
小さなお葬式の宗教対応
- 仏教(各宗派):全国対応
- 神道:主要都市部で対応
- キリスト教:主要都市部で対応
- 無宗教・自由葬:全国対応
- 新宗教:一部対応
私の父の葬儀は浄土真宗でしたが、地域の浄土真宗寺院との連携もスムーズでした。
よりそうお葬式の宗教対応
- 仏教(各宗派):全国対応
- 神道:限定的対応
- キリスト教:限定的対応
- 無宗教・自由葬:全国対応
- 新宗教:要相談
3-3. 地域の風習・慣習への理解
関東地方の特徴
- 通夜・告別式の2日間が一般的
- 火葬は告別式後
- 香典返しは即日返し(当日返し)が主流
関西地方の特徴
- 通夜・告別式の形式は関東と同様
- 火葬は告別式後
- 香典返しは四十九日後が一般的
北海道・東北地方の特徴
- 火葬先行型(通夜前に火葬)の地域あり
- 香典額が比較的高額
- 雪による搬送への影響を考慮
九州・沖縄地方の特徴
- 沖縄は本土と大きく異なる風習
- 九州は地域により火葬のタイミングが異なる
- 香典返しの慣習が地域により大きく異なる
両社の地域対応力
小さなお葬式は提携社の規模を活かし、全国各地の風習に対応できる体制を整えています。一方、よりそうお葬式は地域密着型の提携社を活用し、より深い地域理解に基づくサービスを提供している傾向があります。
3-4. 搬送・移送サービスの実際
長距離搬送への対応
故人の死亡場所と葬儀を行う場所が離れている場合の対応力を比較します。
小さなお葬式の長距離搬送
- 全国どこでも搬送可能
- 専用搬送車両の配備
- 距離に応じた料金設定(明確)
- 搬送中の遺体管理も適切
よりそうお葬式の長距離搬送
- 主要ルートでの搬送に対応
- 提携社間の連携による搬送
- 料金は要見積もり
- 地域をまたぐ場合は時間を要することあり
3-5. 離島・特殊地域への対応
小さなお葬式の離島対応
- 主要離島(沖縄本島、佐渡島など)は直接対応
- その他離島は本土の提携社から派遣
- 搬送費用は高額になることが多い
- 事前の詳細確認が必要
よりそうお葬式の離島対応
- 限定的な離島のみ対応
- 対応不可の場合は他社紹介
- 料金・サービス内容は要相談
3-6. 災害時の対応力
近年、地震や豪雨などの自然災害が頻発しており、災害時の葬儀対応も重要な検討項目です。
小さなお葬式の災害時対応
- 災害対策本部の設置経験あり
- 被災地域への支援体制
- 代替ルートでの搬送対応
- 簡易的な葬儀への変更対応
よりそうお葬式の災害時対応
- 地域提携社との連携による対応
- 被災状況に応じた柔軟なサービス変更
- 復旧までの期間を考慮した提案
4. オプションサービスと追加料金の詳細比較〜隠れた費用はないか〜
4-1. 基本プランに含まれないサービス一覧
葬儀の準備を進める中で、基本プランだけでは対応できない部分が出てくることがよくあります。私の経験でも、当初想定していなかった追加サービスが必要になりました。
共通して基本プランに含まれないサービス
- 宗教者関連費用
- 僧侶へのお布施
- 戒名料
- 読経料
- 飲食関連費用
- 通夜振る舞い
- 精進落とし
- 弁当・お茶菓子
- 供花・供物
- 親族・参列者からの供花
- 祭壇追加装飾
- 果物・お菓子等の供物
- 返礼品
- 香典返し(即日返し)
- 会葬御礼品
- 粗供養品
4-2. 小さなお葬式のオプションサービス詳細
僧侶派遣サービス
- 読経のみ:85,000円〜
- 戒名込み:140,000円〜(信士・信女レベル)
- 院号戒名:350,000円〜
私が利用した際は、菩提寺がなかったため、このサービスを利用しました。事前に宗派や希望を詳しく聞いてくれ、適切な僧侶を紹介してもらえました。
式場グレードアップ
- 基本式場から上級式場への変更:50,000円〜150,000円
- 控室の追加利用:10,000円〜30,000円/日
- 駐車場の確保:5,000円〜15,000円/日
棺・骨壺のグレードアップ
- 棺のランクアップ:30,000円〜200,000円
- 骨壺の高級版:15,000円〜80,000円
- 桐製骨箱:8,000円〜25,000円
搬送・移送関連
- 搬送距離超過:880円/km(50km超過分)
- 寝台車のグレードアップ:15,000円〜50,000円
- 霊柩車のランクアップ:30,000円〜100,000円
飲食サービス
- 通夜振る舞い:2,000円〜8,000円/人
- 精進落とし:3,000円〜12,000円/人
- お茶菓子セット:500円〜2,000円/人
返礼品・記念品
- 香典返し:500円〜5,000円/個(香典額の1/3〜1/2が目安)
- 会葬御礼品:300円〜1,500円/個
- 散骨用粉骨サービス:55,000円〜
4-3. よりそうお葬式のオプションサービス詳細
僧侶派遣サービス
- 読経のみ:75,000円〜
- 戒名込み:130,000円〜(信士・信女レベル)
- 院号戒名:300,000円〜
小さなお葬式と比較すると、やや安価な設定になっています。
式場・設備関連
- 式場グレードアップ:40,000円〜120,000円
- 控室利用:8,000円〜25,000円/日
- 音響設備グレードアップ:15,000円〜40,000円
装具・器具関連
- 棺のグレードアップ:25,000円〜180,000円
- 骨壺のグレードアップ:12,000円〜70,000円
- 遺影写真の大型化:8,000円〜20,000円
搬送関連
- 搬送距離超過:550円/km(30km超過分)
- 寝台車のグレードアップ:12,000円〜45,000円
- 霊柩車のランクアップ:25,000円〜90,000円
飲食・接待
- 通夜振る舞い:1,800円〜7,500円/人
- 精進落とし:2,800円〜11,000円/人
- 茶菓子・お茶セット:400円〜1,800円/人
返礼品関連
- 香典返し:450円〜4,500円/個
- 会葬御礼品:250円〜1,200円/個
- メモリアルグッズ:3,000円〜25,000円
4-4. 追加料金が発生しやすいシチュエーション
1. 安置期間の延長
最も頻繁に発生する追加料金です。特に以下の場合:
- 火葬場の予約が取れない(年末年始、お盆時期)
- 親族の都合で葬儀日程を延期
- 検視・解剖等で遺体の引き渡しが遅れる
小さなお葬式:1日あたり11,000円〜16,500円 よりそうお葬式:1日あたり10,000円〜15,000円
2. 搬送距離の超過
病院から式場、式場から火葬場の距離が想定より長い場合:
小さなお葬式:50km超過分、880円/km よりそうお葬式:30km超過分、550円/km
私の場合、病院が少し遠方だったため、片道で約15,000円の追加料金が発生しました。
3. 参列者数の増加
当初の予定より参列者が多くなった場合:
- マイクロバスの追加手配:25,000円〜50,000円
- 式場の変更:差額50,000円〜150,000円
- 飲食費の追加:参列者数×単価
4. 宗教的要求の変更
- 戒名のランクアップ希望
- 読経時間の延長
- 特別な宗教的儀式の追加
4-5. 見積もり時の注意点とチェックポイント
必ず確認すべき項目
- 基本料金に含まれる内容の詳細
- ドライアイスは何日分か
- 搬送距離の上限は何kmか
- 式場使用料は何時間分か
- 追加料金の可能性
- どのような場合に追加料金が発生するか
- 追加料金の単価はいくらか
- 上限額はあるか
- キャンセル・変更料金
- 契約後のキャンセルは可能か
- 変更時の料金はどうなるか
- いつまでなら無料で変更できるか
見積もり書の読み方
見積もり書を受け取ったら、以下の点を確認してください:
- 総額と内訳が明確に記載されているか
- 「諸費用」「雑費」などの曖昧な項目がないか
- オプション料金が別途記載されているか
- 有効期限が設定されているか
4-6. 実際の追加料金例(私の体験より)
私が父の葬儀で実際に支払った追加料金をご紹介します:
基本プラン(小さな家族葬):488,000円
追加で発生した費用
- 搬送距離超過(往復40km超過):35,200円
- ドライアイス追加(2日分):6,600円
- 僧侶派遣(戒名込み):140,000円
- 通夜振る舞い(15名分):45,000円
- 精進落とし(12名分):42,000円
- 香典返し(30個):45,000円
- 会葬御礼品(50個):15,000円
追加費用合計:328,800円 総費用:816,800円
基本プランの約1.7倍の費用となりました。これは決して高すぎる金額ではありませんが、事前の想定より大幅に増加したのも事実です。
追加費用を抑えるコツ
- 事前の詳細確認
- 参列者数を正確に見積もる
- 搬送距離を事前に測定する
- 宗教的要求を明確にする
- 必要最小限のサービス選択
- 本当に必要なオプションかを検討
- 家族間での事前相談
- 複数社での相見積もり
- 同じ条件での比較
- 追加料金体系の違いを確認
5. 利用者の口コミと評判の徹底分析〜リアルな声を聞く〜
5-1. 小さなお葬式の利用者評価
インターネット上の口コミ、私が直接聞いた利用者の声、業界関係者からの情報を総合して、小さなお葬式の評判を詳しく分析します。
高評価のポイント
迅速な対応について 「深夜2時に父が亡くなり、慌てて小さなお葬式に電話しました。すぐに担当者が来てくれて、その場で丁寧に説明してもらえました。こんな時間でもすぐに対応してもらえて本当に助かりました。」(60代女性・神奈川県)
料金の透明性について 「他社は見積もりを出してもらっても、『これ以外にも費用がかかる可能性があります』と言われて不安でした。小さなお葬式は最初から追加料金の可能性がある項目を全て教えてくれたので、安心して任せることができました。」(50代男性・大阪府)
スタッフの対応について 「母の葬儀でお世話になりました。担当してくれたスタッフの方が、私たち家族の気持ちを汲み取って、細かい配慮をしてくれました。特に高齢の祖母への気遣いが素晴らしく、温かい葬儀ができました。」(40代女性・愛知県)
改善を求める声
提携社による品質のばらつき 「最初に来たスタッフは素晴らしい対応でしたが、当日の式場スタッフは慣れていない様子で、少し不安になりました。全体的には満足ですが、提携先のレベルを統一してほしいです。」(50代男性・福岡県)
オプション料金の高さ 「基本プランは確かに安いのですが、実際に必要なオプションを付けていくと、結構な金額になりました。もう少しオプション料金を下げてもらえるとありがたいです。」(60代女性・埼玉県)
式場の選択肢について 「希望していた式場が既に予約で埋まっていて、少し離れた場所の式場になりました。もう少し早めに相談すれば良かったのかもしれません。」(40代男性・千葉県)
5-2. よりそうお葬式の利用者評価
高評価のポイント
料金の安さについて 「複数社で見積もりを取りましたが、よりそうお葬式が最も安価でした。それでいて、サービス内容に不満はありません。経済的に厳しい中での葬儀だったので、本当に助かりました。」(40代女性・北海道)
地域密着型のサービス 「地元の葬儀社さんと連携してくれるので、地域の慣習や風習をよく理解してもらえました。都会の大手とは違う、温かみのあるサービスを受けることができました。」(50代男性・鹿児島県)
柔軟な対応について 「急に参列者が増えることになりましたが、柔軟に対応してもらえました。追加料金も事前にきちんと説明してもらえたので、安心して変更をお願いできました。」(60代女性・岐阜県)
改善を求める声
対応エリアの制限 「最初に問い合わせた時は対応可能と言われましたが、実際には隣の市の葬儀社からの派遣となり、到着まで時間がかかりました。もう少し対応エリアを広げてほしいです。」(50代女性・島根県)
急な変更への対応 「火葬場の都合で急に日程変更が必要になりましたが、対応に少し時間がかかりました。緊急時の対応力をもう少し向上してもらえると良いと思います。」(40代男性・長野県)
情報提供について 「基本的なサービスは満足でしたが、地域特有の風習について、もう少し詳しく教えてもらえると良かったです。」(60代男性・沖縄県)
5-3. 業界関係者からの評価
葬儀業界で働く複数の関係者から得た情報をまとめます。
小さなお葬式への業界評価
積極評価
- 「業界に価格競争をもたらした功績は大きい」
- 「全国展開のスケールメリットを活かしたサービス体制」
- 「マーケティング力と知名度の高さ」
課題とされる点
- 「提携社の質のばらつきが課題」
- 「価格重視のため、一部でサービス品質の低下」
- 「伝統的な葬儀業界からの反発もある」
よりそうお葬式への業界評価
積極評価
- 「地域密着型の提携社選定が適切」
- 「価格とサービス品質のバランスが良い」
- 「急速な成長と利用者満足度の向上」
課題とされる点
- 「全国対応力でまだ小さなお葬式に劣る」
- 「知名度の面でやや不利」
- 「提携社数の拡大が必要」
5-4. 各種評価サイトでの比較
価格.comでの評価(2025年7月時点)
小さなお葬式:
- 総合評価:4.2/5.0
- 料金満足度:4.5/5.0
- サービス満足度:4.0/5.0
- 対応満足度:4.1/5.0
よりそうお葬式:
- 総合評価:4.0/5.0
- 料金満足度:4.4/5.0
- サービス満足度:3.9/5.0
- 対応満足度:3.8/5.0
Google レビューでの評価
小さなお葬式:平均4.1★(約2,300件のレビュー) よりそうお葬式:平均3.9★(約800件のレビュー)
Yahoo!知恵袋での質問・回答分析
小さなお葬式に関する質問・回答を分析すると:
- 料金に関する質問が最も多い(約40%)
- サービス品質に関する質問が次に多い(約25%)
- 全国対応に関する質問(約15%)
- その他(約20%)
よりそうお葬式に関しては:
- 料金比較の質問が最も多い(約45%)
- 対応エリアに関する質問(約20%)
- サービス内容の質問(約20%)
- その他(約15%)
5-5. 実際のトラブル事例と対応
小さなお葬式でのトラブル事例
事例1:提携社の対応不備 「当日の司会者が慣れていない様子で、進行に不手際がありました。」
→ 対応:本社のお客様相談室に連絡したところ、翌日に担当者が謝罪に来て、一部料金の返金対応がありました。
事例2:追加料金の説明不足 「事前に聞いていない追加料金を請求されました。」
→ 対応:詳細を確認し、説明不足があった部分については料金を調整してもらえました。
よりそうお葬式でのトラブル事例
事例1:搬送の遅れ 「約束の時間より1時間以上遅れて搬送車が到着しました。」
→ 対応:カスタマーサポートに連絡し、遅延の理由と今後の対策について説明を受けました。搬送料金の一部が減額されました。
事例2:式場設備の不備 「音響設備の調子が悪く、読経が聞こえにくかった。」
→ 対応:当日中に設備を修理し、後日お詫びの品を持参してもらいました。
5-6. SNSでの評判分析
Twitterでの言及分析(過去1年間)
小さなお葬式:
- ポジティブな投稿:65%
- ネガティブな投稿:20%
- 中立的な投稿:15%
主なポジティブ内容:
- 「対応が早くて助かった」
- 「料金が明確で安心」
- 「スタッフが親切だった」
主なネガティブ内容:
- 「追加料金が思ったより高い」
- 「提携社による対応の差」
よりそうお葬式:
- ポジティブな投稿:60%
- ネガティブな投稿:25%
- 中立的な投稿:15%
主なポジティブ内容:
- 「料金が安い」
- 「地域の事情を理解してくれる」
- 「アットホームな対応」
主なネガティブ内容:
- 「対応エリアが限定的」
- 「知名度が低い」
InstagramやFacebookでの評判
葬儀という性質上、SNSでの投稿は限定的ですが、家族葬などの小規模な葬儀の写真と共に、感謝のメッセージが投稿されることがあります。両社とも、概ね好意的な投稿が多い傾向にあります。
最終判断:あなたにとって最適な選択は?〜5つの判断基準〜
これまでの詳細な比較を踏まえ、あなたの状況に応じてどちらを選ぶべきかの判断基準をお示しします。
判断基準1:予算と料金重視の場合
よりそうお葬式を選ぶべき場合
- 基本料金の安さを最優先したい
- 追加オプションをあまり必要としない
- 地域の平均的な葬儀費用を抑えたい
小さなお葬式を選ぶべき場合
- 分割払いの選択肢を重視したい
- 総合的なサービス内容を考慮したコストパフォーマンスを求める
- 追加オプションも検討している
判断基準2:サービス品質と安心感重視の場合
小さなお葬式を選ぶべき場合
- 全国規模の安定したサービスを求める
- 24時間365日の確実な対応を重視する
- 提携社の選択肢が多い方が安心
よりそうお葬式を選ぶべき場合
- 地域密着型のきめ細かいサービスを好む
- アットホームな雰囲気を重視する
- 地域の風習や慣習を大切にしたい
判断基準3:地域・立地条件による選択
小さなお葬式を選ぶべき場合
- 都市部にお住まいの場合
- 離島や過疎地域にお住まいの場合
- 長距離搬送が必要な場合
よりそうお葬式を選ぶべき場合
- 地方都市にお住まいの場合
- 地域の葬儀社との関係を重視する場合
- 地元での評判を重視する場合
判断基準4:緊急性と対応速度重視の場合
小さなお葬式を選ぶべき場合
- 可能な限り迅速な対応を求める
- 深夜・早朝の対応が必要
- 急な日程変更の可能性がある
よりそうお葬式を選ぶべき場合
- ある程度時間に余裕がある
- 地域の事情を考慮した日程調整を重視する
- 提携社との綿密な打ち合わせを希望する
判断基準5:アフターサービス重視の場合
小さなお葬式を選ぶべき場合
- 法要・法事のサポートを求める
- 各種手続きのサポートを重視する
- メモリアルサービスに興味がある
よりそうお葬式を選ぶべき場合
- 基本的なアフターサービスで十分
- 地域の専門家との連携を重視する
- シンプルなサービスを好む
私の経験に基づくアドバイス
5年前に父の葬儀で小さなお葬式を利用した経験から、以下のアドバイスをお伝えします:
どちらを選ぶにしても重要なこと
- 事前の詳細確認 見積もりの段階で、基本料金に含まれる内容と追加料金の可能性について、詳しく確認してください。「他に費用がかかる可能性はありませんか?」と必ず質問することをお勧めします。
- 複数社での比較検討 時間的に余裕があれば、両社から見積もりを取って比較してください。ただし、緊急時はそれよりも迅速な対応を優先しましょう。
- 地域の評判確認 可能であれば、お住まいの地域での評判を確認してください。同じ会社でも、提携先によってサービス品質が異なる場合があります。
- 家族間での事前相談 どのような葬儀にしたいか、予算はどの程度か、参列者はどのくらいかなど、家族間で事前に話し合っておくと、スムーズに決定できます。
最終的な選択のポイント
迷った場合は小さなお葬式
理由:
- 全国対応力の高さ
- サービスの安定性
- 緊急時の対応力
- 分割払いオプション
地域密着を重視するなら よりそうお葬式
理由:
- 地域事情への理解
- 料金の安さ
- アットホームなサービス
- 地元葬儀社との連携
まとめ〜故人を偲ぶ、心に残る葬儀のために〜
大切な方を失った悲しみの中で、葬儀の準備をすることは本当に大変なことです。料金や サービス内容の比較も重要ですが、最も大切なのは、故人を偲び、ご遺族が心から納得できる葬儀を執り行うことです。
今回、「小さなお葬式」と「よりそうお葬式」を詳細に比較してきましたが、どちらも一長一短があり、それぞれに優れた特徴があります。重要なのは、あなたの状況や価値観に最も合致するサービスを選ぶことです。
改めて確認したい選択のポイント
- 予算重視:よりそうお葬式
- サービスの安定性重視:小さなお葬式
- 全国対応力重視:小さなお葬式
- 地域密着性重視:よりそうお葬式
- 緊急対応力重視:小さなお葬式
どちらを選ぶにしても大切なこと
- 遠慮せずに質問する 分からないことや不安なことは、遠慮せずに質問してください。専門スタッフが丁寧に説明してくれるはずです。
- 家族で相談する 可能な限り、家族や親族と相談して決めてください。後悔のない葬儀にするためには、みんなの理解と協力が必要です。
- 無理のない予算設定 葬儀費用は大きな出費ですが、無理のない範囲で計画してください。分割払いなどの制度も活用できます。
- 故人の意思を尊重する もし故人が生前に希望を述べていた場合は、可能な限りその意思を尊重してください。
私が父の葬儀を通じて学んだことは、完璧な葬儀などないということです。多少の不備や想定外のことが起きても、家族や参列者の温かい気持ちがあれば、故人を偲ぶ素晴らしい葬儀になります。
両社とも、ご遺族の気持ちに寄り添い、できる限りのサポートをしてくれる会社です。まずは無料相談を利用して、あなたの状況に最も適したサービスを見つけてください。
この記事が、あなたの大切な決断の一助となれば幸いです。故人の冥福を心からお祈りし、あなたとご家族に心の平安が訪れることを願っています。
最後に〜無料相談の活用を〜
どちらを選ぶか迷われている場合は、まず両社の無料相談を利用することをお勧めします。実際にスタッフと話すことで、サービスの内容やスタッフの対応を直接確認できます。
緊急時でない場合は、時間をかけて検討してください。一方、緊急時の場合は、迅速な対応を優先し、後から調整できる部分は調整するという柔軟な姿勢も大切です。
あなたが心から納得できる葬儀を執り行えることを、心より願っています。
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