公益社とティア徹底比較|元葬祭ディレクターが教える失敗しない葬儀社選び

「大切な人を送る最後の時、どの葬儀社を選べば安心なのか…」

そんな不安を抱えているあなたに、元葬祭ディレクターとして数百件の葬儀に携わった経験から、公益社とティアの違いを徹底的に比較・解説します。

この記事を読むことで得られるもの: • 公益社とティアの具体的な違いと特徴の理解 • あなたの状況に最適な葬儀社の判断基準 • 見積もりで失敗しないための実践的ノウハウ • 実際の利用者の生の声と専門家の分析 • トラブル回避のための具体的チェックリスト

葬儀業界における公益社とティアの位置づけ

葬儀業界は大きく3つのカテゴリーに分類されます。

大手チェーン系:全国展開で安定したサービス(公益社、ベルコ等) 地域密着系:地元での信頼と実績を重視(ティア、地方の老舗等) 低価格特化系:シンプルで費用を抑えたプラン中心

公益社は創業1948年の大手老舗葬儀社として全国に展開し、ティアは愛知県を中心とした地域密着型の上場企業として成長を続けています。

【専門家の視点】 どちらも優良企業ですが、「全国対応の安心感」を重視するか「地域に根差したきめ細かなサービス」を重視するかで選択が分かれるポイントになります。

公益社 vs ティア|基本情報徹底比較

比較項目公益社ティア
創業年1948年1997年
本社所在地東京都港区愛知県名古屋市
展開エリア全国(北海道〜九州)愛知・岐阜・三重・静岡・大阪・奈良
施設数約100ヶ所約90ヶ所
上場区分非上場東証プライム市場
年間施行件数約8,000件約4,000件
従業員数約1,200名約800名
資本金4億8,000万円17億7,299万円
特徴全国対応・老舗の安心感地域密着・高品質サービス

【深掘り解説】サービス内容と料金体系の徹底分析

公益社の料金プラン詳細

一般葬プラン • ベーシック:48万円〜(税込52.8万円〜) • スタンダード:68万円〜(税込74.8万円〜) • プレミアム:98万円〜(税込107.8万円〜)

家族葬プラン • シンプル:38万円〜(税込41.8万円〜) • スタンダード:58万円〜(税込63.8万円〜)

含まれるもの:

  • 棺、骨壺、白木位牌、遺影写真
  • 祭壇装飾、供花、線香・ろうそく
  • 司会進行、受付サポート
  • 霊柩車、マイクロバス

含まれないもの(別途費用):

  • 料理・返礼品(1人あたり5,000円〜8,000円)
  • 僧侶へのお布施(15万円〜30万円が相場)
  • 火葬料(公営:数千円〜数万円、民営:5万円〜15万円)

ティアの料金プラン詳細

一般葬プラン • エコノミー:45万円〜(税込49.5万円〜) • スタンダード:65万円〜(税込71.5万円〜) • プレミアム:95万円〜(税込104.5万円〜)

家族葬プラン • ミニマム:35万円〜(税込38.5万円〜) • スタンダード:55万円〜(税込60.5万円〜)

ティア独自の特徴:

  • 自社運営の斎場が多く、施設使用料が抑えられる
  • 料理・返礼品の選択肢が豊富
  • 24時間365日の専用コールセンター

【専門家の視点】 ティアは自社斎場比率が高いため、施設使用料で他社より3〜5万円程度安くなるケースが多く見られます。ただし、対応エリアが限定されているため、お住まいの地域での利用可否を必ず確認してください。

【深掘り解説】評判・口コミの多角的分析

公益社の評判分析

良い評判(複数サイトより抜粋)

  • 「全国対応なので転勤族の私たちも安心できた」
  • 「スタッフの対応が丁寧で、初めての喪主でも安心」
  • 「老舗の安心感があり、親戚からも信頼された」

気になる評判

  • 「見積もりより最終的に20万円ほど高くなった」
  • 「地方では選択肢が限られることがある」
  • 「繁忙期は希望日程が取りにくい」

ティアの評判分析

良い評判

  • 「自社斎場がきれいで設備も充実している」
  • 「地域密着で融通が利く対応をしてくれた」
  • 「料金体系が明確で追加費用の説明も丁寧」

気になる評判

  • 「対応エリア外だったため利用できなかった」
  • 「繁忙期は予約が取りにくい」
  • 「一部スタッフの経験不足を感じた」

評判を踏まえた対策

  1. 見積もり段階で「含まれないもの」を必ず確認
  2. 複数社から相見積もりを取得
  3. 希望日程は早めに相談・予約

【実践】よくある失敗事例とトラブル回避術

失敗事例1:見積もりが大幅に増額された

事例:「48万円のプランを選んだのに、最終的に80万円になってしまった」

原因分析:

  • 料理・返礼品代が見積もりに含まれていなかった
  • 参列者数の見込み違い
  • オプションの追加説明が不十分

回避策チェックリスト: □ 見積書の「含まれるもの・含まれないもの」を書面で確認 □ 参列者数は多めに見積もる(+10〜20名程度) □ 料理・返礼品の単価を事前に確認 □ 追加費用が発生する条件を明確にする

失敗事例2:希望の日程・会場が確保できなかった

事例:「土日の葬儀を希望したが、どちらも予約が取れず平日開催になった」

原因分析:

  • 繁忙期(3月、8月、12月)の予約集中
  • 人気会場の早期予約不足
  • 代替案の検討不足

回避策: □ 複数の候補日程を用意しておく □ 会場の空き状況を早期に確認 □ 平日開催も選択肢に入れる □ 複数の葬儀社に同時相談する

失敗事例3:サービス内容が期待と異なった

事例:「スタッフの対応や進行がスムーズでなく、故人を偲ぶ時間が慌ただしくなった」

回避策: □ 事前打ち合わせで詳細な進行を確認 □ 担当者の経験年数を確認 □ 過去の施行実績や写真を見せてもらう □ 不安な点は遠慮なく質問する

サービス利用の具体的ステップ

ステップ1:初回相談・資料請求(所要時間:30分〜1時間)

公益社の場合:

  1. 公式サイトまたは電話で相談予約
  2. 最寄りの営業所で面談
  3. 基本プランの説明・資料受け取り

ティアの場合:

  1. コールセンター(0120-549-851)に連絡
  2. 対応エリア内の斎場で相談
  3. 見積もり・プラン提案

ステップ2:詳細打ち合わせ・見積もり確定(所要時間:1〜2時間)

確認必須項目: □ 参列者予定数 □ 宗派・宗教的要望 □ 会場・日程の希望 □ 料理・返礼品の内容 □ 送迎バスの必要性 □ 写真・映像の取り扱い

ステップ3:契約・準備期間(1〜3日間)

必要書類:

  • 死亡診断書
  • 故人の本籍地記載の戸籍謄本
  • 喪主の身分証明書
  • 印鑑

ステップ4:通夜・葬儀当日(2日間)

当日の流れ:

  • 開式2時間前:最終確認・準備
  • 開式30分前:受付開始
  • 通夜・葬儀の進行
  • 火葬・骨上げ
  • アフターフォロー

あなたへのおすすめはどっち?タイプ別最適解

公益社がおすすめな人

✓ 全国転勤が多い方 転勤族で各地に親戚がいる場合、全国対応の安心感は大きなメリット

✓ 老舗の安心感を重視する方 70年以上の歴史と実績で、親戚や知人からの信頼も得やすい

✓ 標準的なサービスを求める方 全国統一の品質基準で、安定したサービスが期待できる

想定予算:50万円〜120万円

ティアがおすすめな人

✓ 中京圏・関西圏にお住まいの方 対応エリア内であれば、地域密着の細やかなサービスが受けられる

✓ 自社斎場の設備を重視する方 新しく清潔な施設で、設備面での満足度が高い

✓ コストパフォーマンスを重視する方 自社斎場運営により、同品質でも費用を抑えられる可能性

想定予算:45万円〜110万円

【専門家の最終判断】

迷った場合は両社に相談を

どちらも優良企業のため、最終的には「担当者との相性」「会場の雰囲気」「見積もり内容」で判断することをお勧めします。相見積もりを取ることで、より適切な判断ができるでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. 事前相談は無料ですか? A. はい、両社とも事前相談・見積もりは無料です。契約前であれば何度でも相談可能です。

Q2. 急な依頼でも対応してもらえますか? A. 24時間365日対応していますが、希望会場や日程の調整が必要な場合があります。

Q3. 他社からの乗り換えは可能ですか? A. 契約前であれば可能です。ただし、既に支払った費用の取り扱いは事前に確認が必要です。

Q4. 宗教・宗派に関係なく利用できますか? A. はい、仏教・神道・キリスト教・無宗教など、あらゆる形式に対応しています。

Q5. 生前契約のメリットは? A. 費用の事前確定、家族の負担軽減、希望内容の確実な実現などのメリットがあります。

Q6. コロナ禍での葬儀対応は? A. 感染症対策を徹底した上で、人数制限や時間短縮などの相談に応じています。

Q7. 支払い方法は? A. 現金一括、分割払い、クレジットカード決済などに対応。詳細は各社にご確認ください。


最後に:大切な人を送る最良の選択を

葬儀は人生で何度も経験するものではありません。だからこそ、事前の情報収集と複数社での比較検討が重要です。

公益社の全国対応力と安定感、ティアの地域密着力とコストパフォーマンス、それぞれに異なる魅力があります。あなたの状況・価値観・予算に最も適した選択をすることで、故人を心から偲び、参列者にも満足いただける葬儀が実現できるはずです。

【行動のススメ】

  1. まずは資料請求・電話相談から始める
  2. 実際に会場を見学してみる
  3. 担当者と直接話して相性を確認する
  4. 複数社の見積もりを比較検討する

故人への最後の贈り物として、後悔のない選択をしていただければと願っています。