はじめに:お盆の時期について知りたいあなたへ
「今年のお盆っていつだっけ?」 「うちの地域は7月?8月?」 「帰省の予定を立てたいけど、お盆の期間がよく分からない…」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、お盆の時期は地域によって異なり、大きく分けて3つの時期があります。初めてお盆の準備をする方や、結婚して配偶者の実家の習慣に戸惑っている方も、この記事を読めば安心です。
この記事で分かること
- 2025年のお盆の正確な期間(地域別)
- なぜ地域によってお盆の時期が違うのか、その歴史的背景
- お盆期間中にすべきこと・準備のチェックリスト
- 初盆(新盆)と通常のお盆の違い
- お盆休みの期間と帰省ラッシュの予測
葬儀ディレクターとして20年以上、多くのご家族のお盆をサポートしてきた経験から、地域ごとの違いや準備のポイントを分かりやすく解説します。
2025年のお盆はいつ?3つの時期を完全解説
お盆の3つの時期一覧表
お盆の種類 | 2025年の期間 | 主な地域 | 迎え火 | 送り火 |
---|---|---|---|---|
新のお盆(7月盆) | 7月13日(日)~16日(水) | 東京都、神奈川県の一部、静岡県の一部、北海道函館市など | 7月13日夕方 | 7月16日夕方 |
旧のお盆(8月盆) | 8月13日(水)~16日(土) | 全国の大部分(関西、中部、東北、九州など) | 8月13日夕方 | 8月16日夕方 |
旧暦のお盆 | 9月6日(土)~8日(月) | 沖縄県、奄美地方の一部 | 旧暦7月13日 | 旧暦7月15日 |
【専門家の視点】なぜ地域によって時期が違うのか
お盆の時期が地域によって異なる理由は、明治時代の改暦にあります。明治5年(1872年)に日本は太陰暦(旧暦)から太陽暦(新暦)に切り替わりました。その際、お盆の時期について3つの対応に分かれたのです。
- 新暦の7月15日をそのまま採用:東京など都市部
- 月遅れの8月15日を採用:農業地域を中心とした大部分の地域
- 旧暦7月15日を維持:沖縄など一部地域
特に農業が盛んな地域では、7月は農繁期にあたるため、1ヶ月遅らせた8月15日前後にお盆を行うようになりました。これが現在の「月遅れ盆」として定着し、全国的に最も多く採用されている時期となっています。
地域別お盆の時期:あなたの地域はいつ?
7月盆(新盆)を行う主な地域
東京都
東京都では、ほぼ全域で7月13日~16日にお盆を行います。ただし、多摩地域の一部では8月盆を行う地域もあります。東京のお盆が7月になった理由は、明治政府のお膝元として、いち早く新暦を採用したためです。
神奈川県
横浜市、川崎市などの都市部では7月盆が主流ですが、相模原市や県西部では8月盆を行う地域も多く混在しています。同じ市内でも地区によって異なる場合があるため、事前の確認が必要です。
静岡県
静岡市の旧市街地、浜松市の一部で7月盆が行われています。しかし、県内の大部分は8月盆であり、特に伊豆地方や県東部は8月盆が主流です。
北海道函館市
函館市では7月盆が定着していますが、北海道の他の地域は8月盆が一般的です。これは函館が早くから開港し、本州との交流が盛んだったことが影響しています。
8月盆(月遅れ盆)を行う主な地域
関西地方
大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県のほぼ全域で8月13日~16日にお盆を行います。京都の「五山送り火」も8月16日に行われることで有名です。
中部地方
愛知県、岐阜県、三重県、長野県、山梨県、新潟県、富山県、石川県、福井県で8月盆が主流です。特に長野県の「精霊流し」は8月の風物詩として知られています。
東北地方
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の全域で8月盆を行います。東北三大祭り(青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、仙台七夕まつり)もこの時期に合わせて開催されます。
九州地方
福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県で8月盆が行われます。長崎の「精霊流し」は8月15日の夜に行われる有名な行事です。
旧暦盆を行う主な地域
沖縄県
沖縄県では旧暦の7月13日~15日(2025年は9月6日~8日)にお盆(ウンケー、ナカビ、ウークイ)を行います。沖縄のお盆は独特の文化があり、エイサーという伝統芸能が各地で披露されます。
奄美地方
鹿児島県の奄美大島、徳之島などでも旧暦でお盆を行う地域があります。ただし、市街地では8月盆を行う場合もあり、集落によって異なります。
【専門家の視点】地域の違いで困ったときの対処法
結婚や転居で異なる地域の習慣に戸惑う方も多くいらっしゃいます。実際に相談を受けた事例をご紹介します。
ケース1:東京出身と大阪出身の夫婦 双方の実家のお盆時期が異なるため、どちらに合わせるか悩まれていました。解決策として、7月は東京の実家、8月は大阪の実家を訪問するスケジュールを組むことで、両家への配慮ができました。
ケース2:地方から東京へ転居した家族 8月盆に慣れていたため、7月盆への対応に困惑されていました。菩提寺に相談したところ、「ご自身の都合の良い時期で構わない」とのアドバイスをいただき、仕事の都合に合わせて8月にお墓参りをすることにしました。
お盆期間の詳細スケジュール:4日間で何をする?
お盆の基本的な流れ(8月盆の例)
8月12日:お盆の準備日
午前中にすること
- お墓の掃除(墓石を洗い、周囲の草むしりなど)
- 仏壇の掃除と飾り付け
- 盆棚(精霊棚)の設置
午後にすること
- お供え物の買い出し(果物、お菓子、故人の好物など)
- 精霊馬(きゅうりの馬、なすの牛)の準備
- 提灯の準備と確認
8月13日:迎え盆(お盆の入り)
日中の過ごし方
- 午前中:最終的な準備の確認
- 午後:お墓参り(地域によって時間は異なる)
- 夕方前:盆棚への供物の配置
夕方(17時~19時頃):迎え火
- 玄関先や門口で迎え火を焚く
- おがら(麻の茎)を焙烙(ほうろく)で燃やす
- マンションの場合は、盆提灯を灯すことで代用
迎え火は、ご先祖様の霊が迷わず帰ってこられるようにする目印です。「おじいちゃん、おばあちゃん、お帰りなさい」と心の中で語りかけながら行います。
8月14日・15日:中日(なかび)
この期間の過ごし方
- 朝・昼・晩の3回、仏壇にお参り
- 精進料理をお供えする(朝は炊きたてのご飯、お茶、水)
- 親戚の訪問を受ける、または親戚宅を訪問
- 僧侶を招いての棚経(たなぎょう)法要
【専門家の視点】お供えの交換タイミング 真夏のお盆では、お供え物が傷みやすいのが悩みどころです。基本的には朝お供えしたものは夕方に下げ、新しいものと交換します。特に切った果物や炊いたご飯は、その日のうちに下げて、家族でいただくのが良いでしょう。
8月16日:送り盆(精霊送り)
日中の準備
- 最後のお参り
- 送り団子の準備(地域により異なる)
- 盆棚の片付け準備
夕方(17時~19時頃):送り火
- 迎え火と同じ場所で送り火を焚く
- 「また来年お会いしましょう」という気持ちで
- 精霊馬も一緒にお送りする(燃やさず、後で処分)
京都の「五山送り火(大文字焼き)」が有名ですが、各家庭でも小規模な送り火を行います。
初盆(新盆)の場合の特別な準備
初盆とは?
初盆(はつぼん)・新盆(にいぼん、あらぼん、しんぼん)は、故人が亡くなって四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のことです。
初盆になる条件
- 四十九日法要が終わっていること
- 例:6月20日に亡くなった場合、四十九日は8月7日なので、8月13日からのお盆が初盆
- 例:7月30日に亡くなった場合、四十九日は9月16日なので、翌年のお盆が初盆
初盆の特別な準備
白提灯の用意
初盆では白い提灯(白紋天)を飾ります。これは故人が初めて帰ってくる目印として、特別に用意するものです。白提灯は初盆の年だけ使用し、お盆が終わったら処分します(お焚き上げまたは燃えるゴミとして処分)。
僧侶への依頼
初盆では僧侶を招いて法要を行うのが一般的です。お盆の時期は僧侶も多忙なため、遅くとも1ヶ月前には依頼しましょう。
お布施の相場
- 初盆法要:30,000円~50,000円
- お車代:5,000円~10,000円
- 御膳料(会食に参加しない場合):5,000円~10,000円
会食の準備
初盆では親戚が集まることが多いため、法要後の会食を準備します。
会食の選択肢
- 自宅で手作り:費用は抑えられるが準備が大変
- 仕出し料理:一人3,000円~5,000円程度
- 料亭やレストラン:一人5,000円~10,000円程度
【専門家の視点】初盆で失敗しないためのポイント
20年以上の経験から、初盆でよくある失敗と対策をお伝えします。
失敗例1:親戚への連絡が遅れた 初盆の案内は、遅くとも1ヶ月前には出しましょう。特に遠方の親戚は、交通機関や宿泊の手配が必要です。
失敗例2:白提灯の処分方法が分からない 昔は川に流したり、お寺で燃やしたりしていましたが、現在は環境への配慮から、自治体の分別ルールに従って処分するのが一般的です。心配な場合は、お寺に相談すれば引き取ってもらえることもあります。
失敗例3:お布施の渡し方で戸惑った お布施は直接手渡しせず、切手盆(きってぼん)や袱紗(ふくさ)に載せてお渡しします。「本日はよろしくお願いいたします」と一言添えて、僧侶に向けて正面になるようにお渡ししましょう。
2025年のお盆休み期間と帰省事情
一般的なお盆休みの期間
多くの企業では、8月13日~16日を中心にお盆休みを設定しています。2025年のカレンダーを見ると:
2025年8月のお盆休み予想
- 8月9日(土):通常の週末
- 8月10日(日):通常の週末
- 8月11日(月):山の日(祝日)
- 8月12日(火):多くの企業で休み
- 8月13日(水):お盆休み
- 8月14日(木):お盆休み
- 8月15日(金):お盆休み
- 8月16日(土):お盆休み/週末
- 8月17日(日):週末
9連休になる可能性 8月9日(土)から8月17日(日)まで、最大9連休となる企業も多いでしょう。
帰省ラッシュの予測と対策
下りのピーク予想
- 最混雑日:8月9日(土)、10日(日)
- 混雑時間帯:朝6時~10時
- 次の混雑日:8月12日(火)、13日(水)
上りのピーク予想
- 最混雑日:8月16日(土)、17日(日)
- 混雑時間帯:午後3時~夜8時
- 要注意:8月15日(金)夜も混雑の可能性
【専門家の視点】スムーズな帰省のための工夫
新幹線を利用する場合
- 指定席は1ヶ月前の10時から予約開始
- 「スマートEX」などのアプリを活用
- 早朝や深夜の便は比較的空いている
高速道路を利用する場合
- 深夜割引(0時~4時)を活用
- SAの混雑を避けるため、食事は事前に済ませる
- 渋滞予測情報をこまめにチェック
飛行機を利用する場合
- 早期割引を活用(75日前、55日前など)
- LCCも選択肢に入れる
- 羽田・成田以外の地方空港も検討
お盆の準備チェックリスト
1週間前までに準備すること
- [ ] 僧侶への連絡(初盆の場合)
- [ ] 親戚への連絡
- [ ] 盆提灯の点検(電球切れはないか)
- [ ] 仏具の確認(線香、ろうそく、マッチなど)
- [ ] 交通手段の予約(新幹線、飛行機など)
- [ ] 宿泊先の予約(必要な場合)
3日前までに準備すること
- [ ] お供え物の買い出しリスト作成
- [ ] 精進料理のメニュー決定
- [ ] お墓参り用品の準備(線香、生花、手桶、ひしゃくなど)
- [ ] 掃除用具の準備
- [ ] おがら(麻の茎)の購入
- [ ] 白提灯の購入(初盆の場合)
前日に準備すること
- [ ] 生花の購入
- [ ] 果物、お菓子などのお供え物購入
- [ ] 仏壇、盆棚の掃除
- [ ] 精霊馬の材料(きゅうり、なす、割り箸)準備
- [ ] 迎え火・送り火の場所の確認
- [ ] お布施の準備(新札でなくてよい)
当日の朝に準備すること
- [ ] ご飯を炊く(お供え用)
- [ ] お茶、水の準備
- [ ] 精霊馬の作成
- [ ] 盆棚へのお供え物の配置
- [ ] 提灯の点灯確認
宗派別のお盆の違いと注意点
浄土真宗のお盆
浄土真宗では「霊」という考え方をしないため、他宗派とは異なる特徴があります。
浄土真宗の特徴
- 迎え火・送り火は行わない
- 精霊馬(きゅうりの馬、なすの牛)は作らない
- 盆棚(精霊棚)は設置しない
- 「歓喜会(かんぎえ)」として先祖に感謝する
浄土真宗では、亡くなった方はすぐに極楽浄土に往生すると考えるため、お盆に霊が帰ってくるという考えはありません。しかし、先祖を偲び、仏法に触れる大切な機会として、お盆の法要は行います。
曹洞宗・臨済宗のお盆
禅宗では「施餓鬼会(せがきえ)」を重視します。
禅宗の特徴
- 精進料理を重視(肉・魚を避ける)
- 施餓鬼棚を設ける場合がある
- 水の子(みずのこ)を供える(さいの目に切った野菜)
- 百味五果(多くの食べ物)を供える
日蓮宗のお盆
日蓮宗では、お題目を唱えることを重視します。
日蓮宗の特徴
- 「南無妙法蓮華経」のお題目を唱える
- 法華経の読誦を行う
- 精霊棚には法華経を置く
- 塔婆供養を重視する
真言宗のお盆
真言宗では、密教的な要素が加わります。
真言宗の特徴
- 光明真言を唱える
- 護摩を焚く場合がある
- 五供(香・花・灯明・水・飲食)を重視
- 曼荼羅を飾る場合がある
【専門家の視点】宗派が分からない時の対処法
「うちの宗派が分からない」という相談をよく受けます。確認方法をご紹介します。
- 位牌を確認:戒名の文字で判断できることがある
- 仏壇を確認:ご本尊の種類で分かる
- 菩提寺に確認:最も確実な方法
- 親戚に聞く:年配の親戚なら知っている可能性が高い
宗派が分からない場合でも、基本的なお盆の作法(お墓参り、仏壇へのお参り、先祖への感謝)を行えば問題ありません。
現代のお盆事情:マンション・アパートでの対応
マンションでの迎え火・送り火
防火の観点から、マンションのベランダで火を使うことは禁止されています。代替方法をご紹介します。
盆提灯で代用
最も一般的な方法です。玄関や窓際に盆提灯を飾り、迎え火・送り火の代わりとします。LED電球の提灯なら、安全で長時間の点灯も可能です。
電子線香・LEDろうそく
火を使わない電子線香やLEDろうそくも増えています。見た目は本物そっくりで、安全性が高いのが特徴です。
玄関先での簡易的な迎え火
マンションのエントランス付近で、小さな素焼きの皿におがらを少量入れて燃やす方法もあります。ただし、管理規約を確認し、他の住民の迷惑にならないよう配慮が必要です。
省スペースでの盆棚設置
コンパクトな盆棚
小さなテーブルや台を利用して、簡易的な盆棚を作ります。最低限、以下のものを置ければ十分です。
- 位牌
- 遺影
- 香炉
- 花立て
- 水とご飯
- 季節の果物
仏壇での代用
仏壇がある場合は、特別に盆棚を設置する必要はありません。仏壇を清掃し、普段より豪華なお供え物をすることで、お盆の準備とします。
【専門家の視点】都市部でのお盆の工夫
東京や大阪などの都市部では、住宅事情に合わせた新しいお盆の形が生まれています。
オンライン法要 コロナ禍を機に、オンラインで法要に参加する形も定着しつつあります。遠方の親戚も参加でき、高齢者の負担も軽減されます。
お墓参り代行サービス 遠方でお墓参りに行けない方のために、清掃や献花を代行するサービスも増えています。料金は5,000円~20,000円程度が相場です。
室内墓地・納骨堂 天候に左右されず、バリアフリー対応の室内墓地や納骨堂を選ぶ方も増えています。お盆期間中は開館時間を延長する施設も多くあります。
お盆に関するよくある質問Q&A
Q1. お盆期間中に旅行に行ってもいいですか?
A. 絶対にダメということはありませんが、できればお盆の前後でお墓参りをすることをお勧めします。「ご先祖様、お盆は不在にしますが、感謝の気持ちは変わりません」と手を合わせてから出かけましょう。最近は「お盆前参り」「お盆後参り」も一般的になっています。
Q2. 初盆なのに都合で法要ができません。どうすればいいですか?
A. やむを得ない事情がある場合は、日程をずらして法要を行うことも可能です。お盆の前の土日や、お盆後の土日に行う方も多くいらっしゃいます。大切なのは形式ではなく、故人を偲ぶ気持ちです。最低限、お墓参りや仏壇への手合わせは行いましょう。
Q3. ペットのお盆はどうすればいいですか?
A. 最近はペットも家族の一員として、お盆にお迎えする方が増えています。ペット用の小さな祭壇を作り、好きだったおやつやおもちゃをお供えします。ペット霊園では、お盆の合同法要を行うところもあります。
Q4. お供え物の「お下がり」はいつ食べればいいですか?
A. お供えした食べ物は、その日の夕方か翌日には下げて、家族でいただきます。これを「お下がり」といい、ご先祖様のお恵みをいただくという意味があります。特に初盆では、親戚で分け合っていただくのが習慣です。
Q5. 新盆(7月)と旧盆(8月)、両方やる必要はありますか?
A. 基本的には、お住まいの地域の習慣に合わせれば問題ありません。ただし、実家が7月盆、嫁ぎ先が8月盆という場合は、両方の実家に配慮して、それぞれの時期にお参りする方もいらっしゃいます。
Q6. 喪中の場合、お盆はどうすればいいですか?
A. 喪中であってもお盆の行事は通常通り行います。むしろ、四十九日を過ぎていれば初盆として、特に丁寧に供養を行います。神道の場合は、五十日祭が終わっていれば問題ありません。
Q7. お布施の金額はどれくらいが適切ですか?
A. 地域や寺院によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです:
- 通常のお盆:10,000円~30,000円
- 初盆・新盆:30,000円~50,000円
- 棚経のみ:5,000円~10,000円
不安な場合は、親戚や檀家仲間に相談するか、お寺に「皆さんはどれくらいされていますか」と尋ねるのも良いでしょう。
Q8. 仏壇がない場合、お盆はどうすればいいですか?
A. 仏壇がなくても、小さなテーブルや台に白い布を敷いて、遺影や位牌、お供え物を置けば立派な祭壇になります。形にこだわるより、ご先祖様を想う気持ちが大切です。お線香を焚いて、手を合わせるだけでも供養になります。
Q9. 無宗教の場合のお盆の過ごし方は?
A. 無宗教でも、先祖を偲ぶ気持ちは大切にしたいものです。家族で集まって故人の思い出を語り合う、お墓の掃除をする、遺影に花を供えるなど、自分たちなりの方法で故人を偲びましょう。
Q10. お盆に結婚式や引っ越しをしても大丈夫ですか?
A. 昔は「お盆に祝い事は避ける」という考えもありましたが、現代ではそれほど気にする必要はありません。ただし、親族の中には気にする方もいるかもしれないので、事前に相談することをお勧めします。また、お盆期間中は移動が混雑するため、実用的な面でも避けた方が無難かもしれません。
まとめ:あなたの地域・状況に合わせたお盆を
お盆の時期は地域によって異なりますが、最も大切なのは、ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを持つことです。
2025年のお盆、押さえておくべきポイント
- 自分の地域の時期を確認
- 東京など:7月13日~16日
- 全国の大部分:8月13日~16日
- 沖縄など:9月6日~8日(旧暦)
- 初盆の場合は特別な準備を
- 白提灯の用意
- 僧侶への早めの依頼
- 親戚への連絡
- 現代の住宅事情に合わせた工夫
- マンションでは盆提灯で代用
- コンパクトな盆棚でOK
- オンライン法要も選択肢に
- 宗派による違いを理解
- 浄土真宗は迎え火・送り火なし
- 分からない場合は基本的な作法でOK
- 無理のない範囲で準備
- 完璧を求めすぎない
- 家族の都合を優先
- 気持ちが一番大切
【専門家からの最後のアドバイス】
20年以上、多くのご家族のお盆をお手伝いしてきて感じるのは、「正解は一つではない」ということです。地域の習慣、家族の事情、故人の想い…すべてを考慮して、その家族らしいお盆を作り上げることが大切です。
形式にとらわれすぎず、でも基本は押さえて、心を込めてご先祖様をお迎えしましょう。きっとご先祖様も、子孫が元気に暮らしている姿を見て、安心されることでしょう。
お盆は、亡くなった方を偲ぶだけでなく、生きている家族が集まり、絆を深める大切な機会でもあります。2025年のお盆が、皆様にとって心温まる時間となりますように。
何か分からないことがあれば、菩提寺や地域の年長者、葬儀社などに相談することをお勧めします。一人で悩まず、周りの助けを借りながら、素敵なお盆をお過ごしください。