故人のAmazon・楽天アカウントを解約・退会する方法【死亡時の手続き完全ガイド】サブスク停止・ポイント処理も解説

この度はご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。

故人のAmazon・楽天アカウントの停止・解約・退会手順を、ログインできる場合・できない場合に分けてまとめました。継続課金を止め、個人情報を保護するための優先順位付きガイドです。楽天グループ全サービスへの対応方法・Kindleコンテンツの扱い・口座凍結後の課金問題まで網羅しています。

この記事でわかること

  • 故人のAmazon・楽天アカウントの安全な停止・削除方法
  • 継続課金されているサブスクリプションを確実に止める方法
  • 楽天グループ全サービス(モバイル・ひかり・カード・銀行・証券等)の解約手順
  • ログインできない場合の遺族代理手続きの方法
  • 楽天ポイント・Kindleコンテンツなどデジタル資産の扱い
  • 無断ログインが法律違反になるリスクと安全な対処法
  • 銀行口座凍結後に課金が続いた場合の対処法

放置するとどんなリスクがある?

リスクの種類 具体的な内容
継続課金 Amazonプライム(月600円・年5,900円)・楽天モバイル(月1,078円〜)・楽天ひかり(月5,280円〜)などが課金され続ける。定期おトク便の商品も継続配送される
個人情報漏洩 アカウントが第三者に不正利用され、住所・購入履歴・クレジットカード情報などが漏洩するリスク
相続手続きへの影響 楽天銀行・楽天証券の残高確認が遅れる。メールに保存されたネット銀行の通知が確認できなくなる
ポイントの失効 楽天ポイントは退会時に失効する(相続不可)。退会前に残高確認が必須
Kindleコンテンツへのアクセス喪失 アカウント削除後は購入済みの電子書籍にアクセスできなくなる。削除前にデータ確認を

重要:無断ログインは不正アクセス禁止法に抵触する可能性がある

⚖️ 法律上の注意点

故人のパスワードを推測して無断でログインしたり、パスワード解析ツールを使用することは、不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)に抵触する可能性があります。たとえ家族であっても、本人の同意なくアカウントにアクセスすることは違法となり得ます。

正しい対処法:

  • ログインできる場合:故人が生前に教えていたパスワードや、パスワードマネージャーに保存されていた情報を使う → 問題なし
  • ログインできない場合:各サービスの「遺族向け問い合わせ窓口」に連絡して代理手続きを依頼する → これが正しい方法
  • 絶対にやってはいけないこと:パスワードを何度も試す(アカウントロックの原因にもなる)・パスワード解析ツールの使用

スマホ・電話番号は最後まで保持すべき理由

📱 解約手続きが完了するまで、故人のスマホと電話番号は解約しないでください

多くのオンラインサービスは、ログイン時やパスワードリセット時にSMS認証(電話番号への確認コード送信)を要求します。故人の電話番号を先に解約してしまうと、各サービスへのアクセスが完全に失われ、遺族による代理手続きが著しく困難になります。

正しい順序:

  1. Amazon・楽天などの各サービスの解約手続きを完了させる
  2. メールアカウント(Gmail・Yahoo等)の整理・削除
  3. 最後に携帯電話・スマホの解約

「まだ使うかもしれない」という理由でスマホを最後まで保持することが、結果的に最も効率的で損失を最小化する方法です。

手続きの優先順位と対応タイミング

優先度 対応タイミング 対応するサービス
最優先 気づいたらすぐ 高額月額課金サービス(楽天モバイル・楽天ひかり)・定期購入・定期配送の停止
高優先 1週間以内 Amazonプライム解約・楽天カードの利用停止・楽天銀行・楽天証券の相続手続き開始
中優先 1ヶ月以内 Kindle Unlimited・Amazon Music等の個別サブスク解約・各アカウントの削除・退会
通常 落ち着いてから Kindleコンテンツの整理・楽天ポイント残高確認・デジタルデータのバックアップ
デジタル遺品の手続きに法的な期限はありません。ただし月額課金は放置するほど出費が積み重なるため、課金サービスのみ優先して対応することをお勧めします。

Amazon関連サービスの手続き手順

Amazonの主要サービス一覧と料金

サービス名 月額料金 年額 解約方法
Amazonプライム 600円 5,900円 マイページから・または遺族代理
Amazon Music Unlimited 1,080円 マイページから
Kindle Unlimited 980円 マイページから
Audible 1,500円 audible.co.jpから退会
Amazon Kids+ 980円 マイページから
定期おトク便 商品により異なる 定期おトク便管理ページから

ログインできる場合の手順

①Amazonプライムの解約

1
「アカウント&リスト」→「プライム」→「プライム会員情報の設定・変更」
2
「プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める」を選択
3
「特典と会員資格を終了」をクリックして完了
💡 年会費の返金について

年会費払いの場合、利用状況に応じて未使用分が元の支払い方法に自動返金される場合があります。解約手続き画面で返金額が表示されます。早めに解約するほど返金額が大きくなるため、迷わず早期解約をおすすめします。

②定期おトク便の停止

1
「アカウント&リスト」→「定期おトク便情報を表示」
2
各商品の「詳細の表示・変更」→「定期おトク便を停止」

③その他サブスクの解約

  • Kindle Unlimited:「アカウント&リスト」→「Kindle Unlimited会員登録をキャンセル」
  • Amazon Music Unlimited:「アカウント&リスト」→「Amazon Musicの設定」→「会員登録をキャンセル」
  • Audible:audible.co.jpにログイン→アカウント詳細から「退会手続きへ」

④Amazon Payの確認(重要)

Amazon Payで他のサイトと自動引き落とし契約をしている場合、Amazonアカウントを削除するとそのサービスの支払いが止まります。アカウント削除前に必ず確認してください。

1
「アカウント&リスト」→「Amazon Pay」→「マーチャントとの契約情報」で他サイトとの自動引き落とし契約を確認・解約

Kindleコンテンツ(購入済み電子書籍)の扱い

⚠️ アカウント削除後はKindleコンテンツにアクセスできなくなります

Amazonアカウントを削除すると、購入済みのKindleの本・映画・音楽などのデジタルコンテンツには二度とアクセスできなくなります。削除前に以下を確認してください。

  • 家族で読みたいKindleの本があれば、削除前に別アカウントへの移行を検討(ただし技術的に困難な場合も多い)
  • 購入履歴のスクリーンショットを保存しておく
  • Kindleコンテンツは法的には「所有権」ではなく「ライセンス」のため、相続の対象外とするのが現状のAmazonの方針

ログインできない場合(遺族代理手続き)

パスワードが不明な場合は、Amazonカスタマーサービスにウェブ経由で連絡します。

1
Amazon公式サイト→「カスタマーサービスへ連絡」ページにアクセス
2
「折り返し電話をリクエスト」またはチャットを選択(直通番号への発信は繋がりにくい)
3
「故人の遺族として手続きをしたい」と伝える。故人の氏名・登録メールアドレス(不明なら住所・電話番号)を用意する
4
必要に応じて死亡診断書・本人確認書類の提出を求められる
💡 メールアドレスが不明でも大丈夫

故人の氏名・住所・電話番号などの情報でもアカウントを特定してもらえます。パスワードを何度も試したり無理にサインインしようとする必要はありません(アカウントロックの原因になります)。

楽天関連サービスの完全ガイド

楽天グループ全サービス一覧と対応方法

サービス名 月額料金の目安 解約方法 注意点
楽天市場(楽天ID) 無料 マイページから退会 退会でポイント・キャッシュが即時失効
楽天カード 無料 電話(9:30〜17:30) 継続決済の移行が先
楽天モバイル 1,078円〜 専用申込書を郵送 SIMカード返却必要
楽天ひかり 5,280円〜 電話で申請 二親等以内の親族のみ・解約費用あり
楽天銀行 無料 相続手続き(電話) 退会でなく相続手続き
楽天証券 無料 相続手続き(電話) 名義変更または売却
楽天TV 2,189円 マイページから
楽天マガジン 418円 マイページから
楽天ブックス 無料(購入制) 楽天ID退会で完了 購入履歴が消える
楽天トラベル 無料 楽天ID退会で完了 予約中の旅行は別途キャンセル手続きが必要
楽天ペイ 無料 楽天ID退会で完了 残高は楽天キャッシュとして失効の可能性
楽天Edy 無料 楽天ID退会で完了 残高失効に注意

楽天ポイント・楽天キャッシュについての重要な注意

⚠️ 楽天ポイントは原則として相続できません

楽天ポイントは会員の一身専属権であり、民法896条の規定と楽天の会員規約により、退会時に失効します。他の相続人に引き継ぐことはできません。退会手続きの前に、期間限定ポイントの有効期限を確認し、残ポイントを楽天内のサービスで使い切るかどうかを家族で判断してください。楽天キャッシュ(電子マネー残高)についても同様の可能性が高いため、楽天に個別確認することを推奨します。

楽天モバイルの解約(逝去時)

楽天モバイルの逝去時解約は、オンラインではなく専用の申込書による郵送手続きが必要です。

1
楽天モバイル公式サイトから「ご契約者様逝去時 解約申込書」をダウンロードする
2
必要事項を記入し、必要書類(死亡診断書・本人確認書類等)と一緒に指定住所へ郵送する
3
SIMカードを返却する(返却しない場合は損害金3,300円が発生)
申込書のダウンロード先:楽天モバイル公式サイト「ご契約者様逝去時の解約について」のFAQページから。URLは変更になる場合があるため、楽天モバイル公式サイトで「逝去 解約」と検索してください。

楽天ひかりの解約

逝去による解約は二親等以内の方または高齢者等終身サポート事業者からの申請が必要です。

1
楽天ひかりカスタマーセンターに電話で解約申請(番号は公式サイトで確認)
2
工事日程の調整(撤去工事が必要な場合)
3
機器を返却する
⚠️ 楽天ひかりの解約費用

解約事務手数料・工事費残債・違約金(契約期間内の場合)が発生する場合があります。金額は契約内容によって異なるため、解約前にカスタマーセンターで確認してください。

楽天カードの解約

楽天カードを解約する前に、そのカードを自動引き落としに使っているサービスを別の支払い方法に変更する必要があります。変更しないまま解約すると公共料金・携帯電話・各種サブスクの決済が止まります。

1
楽天カードの利用明細を確認し、自動引き落としに設定されているサービスを全て洗い出す
2
各サービスの支払い方法を別のカードまたは口座振替に変更する
3
楽天カードコンタクトセンター(0570-66-6910、受付時間 9:30〜17:30)に電話して解約手続き
4
未払い残高・分割払い残債があれば精算方法を確認する

楽天銀行・楽天証券の相続手続き

金融サービスは退会ではなく相続手続きが必要です。他の金融機関と同様に、相続人全員の同意と公的書類の提出が求められます。

サービス 連絡先 営業時間
楽天銀行 0120-776-910(固定電話)
0570-064-924(携帯)
9:00〜17:00(平日・土日祝)
楽天証券 0120-885-687 公式サイトで確認

主な必要書類:死亡診断書(または除籍謄本)・相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書・遺産分割協議書(必要に応じて)

楽天IDの退会

楽天モバイル・楽天ひかり・楽天カード・楽天銀行・楽天証券などすべての有料サービスの解約完了を確認してから退会します。退会するとポイント・楽天キャッシュが即時失効します。

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my.rakuten.co.jpにログイン→「会員情報の確認・変更」→「楽天IDの利用停止」を選択

銀行口座凍結後に課金が続いた場合

口座凍結のタイミングについて:金融機関は死亡届の提出と同時に自動的に口座を凍結するわけではありません。金融機関が故人の死亡を把握した時点で口座が凍結され、以降の引き落としが停止されます。口座凍結前に引き落とし日が来た場合は課金が発生します。
状況 対処法
口座凍結後も課金が続いている クレジットカードが別途登録されている可能性がある。カード会社にも連絡して利用停止を依頼する
凍結後に課金された料金の返金 各サービスに「死亡後に引き落とされた」旨を伝えて返金申請する。対応はサービスによって異なる
引き落とし先が見つからない クレジットカードの利用明細・銀行口座の出金履歴・メールの請求通知を確認して課金サービスを特定する

手続き進捗チェックリスト

チェック 手順 完了日・メモ
【事前準備】
故人のスマホ・電話番号を保持したままにする(解約手続き完了まで)
クレカ・銀行明細で課金サービスを全て洗い出す
【Amazon】
Amazonプライムの解約(または遺族代理手続き)
定期おトク便の停止
Kindle Unlimited・Amazon Music等の個別サブスク解約
Amazon Payの継続決済確認・解除
Kindleコンテンツの確認・必要なデータのメモ
Amazonアカウントの削除
【楽天】
楽天ポイント残高の確認(退会前に把握する)
楽天トラベルの予約中のキャンセル手続き
楽天モバイルの解約申込書を郵送・SIMカード返却
楽天ひかりの解約連絡・工事日程調整
楽天カードの継続決済の移行先を変更
楽天カードの解約手続き(電話)
楽天TV・楽天マガジン等の月額サービスの解約
楽天銀行の相続手続き開始
楽天証券の相続手続き開始
楽天IDの退会(他サービス解約完了後)

よくある質問

故人のサービスがわからない場合はどうすればいいですか?
クレジットカードや銀行口座の利用明細を確認すると、月額課金されているサービスを特定できます。また故人のメールボックスに各サービスからの通知メールが届いているはずです。スマートフォンのアプリ一覧・サブスク管理アプリも参考になります。故人のスマホのApp Store・Google Playの「サブスクリプション」画面でも一覧確認できます。
楽天ポイントは相続できますか?
原則として相続できません。楽天ポイントは会員の一身専属権であり、楽天の規約に基づき退会時に失効します(民法896条の一身専属性の考えに基づく)。退会前にポイント残高を確認し、家族で使えるか判断してください。楽天キャッシュについては楽天に個別確認を推奨します。
Amazonプライムの年会費を払ったばかりですが解約すると損ですか?
未使用分が返金される場合があります。解約手続き画面で返金額が自動表示されます。早めに解約した方が返金額が大きくなるため、迷わず早期解約をおすすめします。
定期購入商品が届き続けています。すぐに止められますか?
Amazonの定期おトク便はログインできれば即日停止できます。発送済みの商品については、カスタマーサービスに相談すれば返品・返金対応を受けられる場合があります。楽天の定期購入も同様にオンラインまたは電話で停止可能です。
相続放棄を検討していますが、サブスクの停止はしても大丈夫ですか?
月額課金サービスの停止は「保存行為」として認められる可能性が高く、単純承認(相続の承認)にはあたらないと考えられています。ただし、資産価値のあるデジタルコンテンツの売却等は単純承認とみなされるリスクがあります。具体的な判断は弁護士にご相談ください。
故人のパスワードが分からない場合、自分で調べてログインしてもいいですか?
おすすめしません。パスワードを推測してログインしようとすることは、不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。パスワードが分からない場合は各サービスの遺族向け問い合わせ窓口に連絡して、正規の代理手続きを依頼してください。Amazonはカスタマーサービスへの問い合わせで、楽天は各サービスの問い合わせページから手続きできます。
楽天銀行の口座が凍結されているのに楽天モバイルの引き落としが続いています。どうすれば?
楽天モバイルの支払いにクレジットカードが別途登録されている可能性があります。楽天カードや他のカードを確認してください。楽天モバイルの逝去時解約は郵送手続きが必要なため、申込書を早急に郵送することで解約手続きを進めてください。解約完了後、死亡後の課金については楽天モバイルに返金申請が可能な場合があります。
ログインできない場合、Amazonの手続きにかかる時間はどのくらいですか?
カスタマーサービスへの問い合わせ後、書類提出が必要な場合は数日〜1週間程度かかる場合があります。課金が続いている間は費用が発生し続けるため、早めに連絡することをおすすめします。チャットより電話折り返しリクエストの方がスムーズに進む場合が多いです。

まとめ:手続きの要点

  • 月額課金サービス(楽天モバイル・楽天ひかり・Amazonプライム等)はできるだけ早く停止する
  • 故人のスマホ・電話番号は解約手続きが完了するまで保持する(SMS認証に必要)
  • 無断ログインは不正アクセス禁止法に抵触するリスクがある。正規の遺族代理手続きを使う
  • Amazonはログインできれば即日解約可能。できない場合はカスタマーサービスへ(電話折り返しリクエスト推奨)
  • 楽天モバイルの逝去時解約は専用申込書の郵送手続き。SIMカード返却も必要
  • 楽天カードは継続決済の支払い先変更を先に行ってから解約する
  • 楽天ポイントは退会時に失効(相続不可)——退会前に残高確認を
  • 楽天銀行・楽天証券は退会でなく相続手続きが必要
  • Kindleコンテンツはアカウント削除後にアクセス不可——削除前に確認を
  • 手続きに期限はない。ただし課金サービスは放置するほど出費が増える